事務職って軽く見られてる?事務職の仕事とその実態

雑記

僕は会社で事務職を担当しています。
そんな中で常々思うことなのですが、
どうも事務職は軽く見られてる気がします。

特に40~50代の昭和世代にそんな意識の人が多い。
「事務はパートさんの仕事」みたいな発言を
ちょくちょく職場で聞きます。

そのたびに
いや、事務ってそんな楽じゃないよ?
と思います。

この記事では事務職が軽く見られてしまう原因と
事務職が一体どんな仕事なのか
お伝えしたいと思います。

事務職が軽く見られてしまう原因

外に出ないから楽だと思われる

一番の原因はこれだと思われます。
事務職は基本的にデスクワークだから
楽に仕事してると思われがちです。

「現場に出て汗をかいてこそ仕事」
僕の職場にはそんなことを言う人が結構います。
なんなら経営陣がそんな考え方です。

そんな考えの人にとって事務作業は
仕事と思えないのかもしれません。

そんな考えを聞かされるたびに
いや、ちゃんと仕事しとるわ
ってツッコミを入れたくなります。

作業が地味で大変そうに見えない

事務作業って見た目がすごく地味です、
パソコンを入力したり、
書類に記入をしたり、
電卓で計算をしたり。

ぱっと見は大変そうに見えません。
だからどんなに忙しくても
周りには忙しさが伝わりません。

それも「事務職は楽に仕事してる」と思われる
原因かもしれないですね。

ただ「作業が地味」なことと
「楽な仕事」はまったく別ものです。

誰でもできる仕事と思われる

事務ってなぜか「誰でもできる」と思われがちです。

先ほどの話とつながりますが、
仕事してる姿が地味なので
簡単そうに見えちゃうんでしょうね。

確かに事務部署の仕事姿は
ものすごくシュールです。

誰も何もしゃべらずに、
黙々とパソコンで作業をしている。
そんなことが日常茶飯事です。

ただ、誰でもできる仕事かというと、
そうではないんですよね。
この辺は後でお話します。

売上ノルマがなく気楽そうに見える

会社の総務や経理など、
事務職が中心の部署は
売上を生み出しません。

だから基本的に売上ノルマは課されません。

だから営業部署にとっては、
事務職は売上を生まないのに給料だけもらう
気楽な社員に見えるのかもしれません。

ドラマやマンガでたまに見ますよね。
売上ナンバー1の社員が
「俺は誰よりも売上とってんだ!」
などと言って事務職を見下すシーン。

売上をあげるのは勿論すごいです。
ただそれは事務職を見下していい理由にはなりません。

事務職はそんなに楽じゃない

ここからは僕の経験から、
事務職の実態をお話していきます。

最初にも言いましたが、
事務職は楽な仕事ではありません。

事務職は「わからない」が許されない

僕の仕事は経理なのですが、
日々の経理処理や会社の確定申告を担当しているので
非常に専門的な知識が必要になります。

会計の知識、
税金に関する知識、
法律に関する知識、
これらを幅広く持っていないといけません。
誰でも簡単にできるわけではないんですよね。

そして「わからないからできない」
という甘えは許されません。

もし事務を間違えてしまったら
多額の損害が発生する可能性があります。

だから自分の仕事に関する知識は
常に学び続けないといけません。

わからないなら調べる、人に聞く、
あらゆる手段を使って解決することが求められます。

繁忙期はものすごい激務

僕の場合は経理なので、
繁忙期は会社の決算期になります。
時期で言えば4月ごろ。

決算の流れとしては、

  • 会社の成績を確定させる
  • 確定した成績について監査をうける
  • 総会へ報告する資料を作る
  • 総会終了後、税金の申告をする

という感じです。
どの項目もすごく大変な上に
期限が決まっています。

期限が決まってる以上、
絶対にそこまでに終わらせなければいけません。
そのためとにかく残業します。
24時を過ぎても帰れない日もありました。

そんな日々が1ヶ月ほど続くため、
心身共にボロボロになります。

繁忙期の事務職はまさに
地獄といってもいいレベルです。

間違いが許されない

事務職の一番大変なところ、
それは「間違いは許されない」
というところです。

もちろんどの仕事も
間違いは許されません。

ただ、事務職で起きた失敗は
シャレにならないことが多いです。

僕が経験したことですが、
会社の総会に出す資料が
間違ってたことがありました。

その間違いに気づいたのが
なんと印刷が完了した後。
資料10000冊の印刷が完了してから
わかったのです。

ここからが大変。
・正誤表とお詫び分の作成
・資料10000冊に正誤表の差し込み
・緊急役員会議の開催

これらの作業をこなすために
たくさんの人に協力をお願いしました。
時間がせまっていたため全員が必死になり、
なんとか作業を終えて総会は無事に開催できました。

ミスの内容はただの数字の入力間違いでしたが、
この間違いが大変な事態を引き起こしてしまいました。

こんなシャレにならないことが起こるから、
事務職の間違いは絶対に許されないのです。

ちょっとした油断が命とりになる。
そうやって常に集中しないといけないので
全くもって楽な仕事ではありません。

仕事が完了しても成果が生まれない

事務職は仕事が成功しても、
なにか成果が生まれることはありません。

あえて言うなら、
何も問題が起きない
ことが成果と言えるでしょう。

それくらい事務職の仕事は
「できて当たり前」くらいの
プレッシャーがあります。

地味な仕事を黙々とこなし、
成功して褒められることはないけど
失敗したら大問題が起きる。

事務職はもはや理不尽ともいえる
プレッシャーと日々向き合っています。

まとめ

一見楽で穏やかな仕事に見える事務職。
その実態はとっても大変なものです。

ただ周りから見てわかりにくいので、
楽だと誤解されがちなんです。

どんな仕事も果たすべき役割があり、
責任が伴うもの。
「楽な仕事」なんてないんですよね。

事務職というだけで楽と決めつけたり、
誰でもできる仕事と思われがちな現状に
一石を投じたい気持ちでこの記事を書きました。

幅広い知識が必要で、
ミスは絶対に許されない。
そして「何も問題が起きない」という地味な成果。

そんな環境でも事務職の人は黙々と頑張る。
決して軽く見ていい存在ではないです。

職場の「事務員」と呼ばれている人たちは
実は職場を支えるすごい人たちなんだと
もっと世の中に伝えたいです。

事務職ってすごいんですよ!

おわり

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