内向型ってどんな人でしょうか?
一般的なイメージだと「おとなしい」「あまりしゃべらない」くらいの認識だと思います。
内向型の人は自分のことをあまり話したがりません。
だから周りの人は「何を考えているのかわからない…」という印象を持ちやすく、
接しにくい、扱いにくいと考えがちです。
そこでこの記事では内向型の性格や特徴、価値観について詳しくお伝えしていきます。
この記事を読めば、内向型の人がどのように世界を見ているのか、どんな価値観を持っているのかが理解できます。
自分が内向型だという人は自分自身のことをより深く知ることができます。
友人やパートナー、子どもが内向型だという人はどのように接すればいいかがわかります。
ぜひ内向型の世界をのぞいてみて、新しい視点を手に入れましょう。
一人の時間がなにより大好き
内向型は一人で静かに過ごす時間を好みます。
これが「おとなしい」と言われる最大の理由でしょう。
では、なぜ内向型の人は一人の時間を好むのでしょうか?
それは人に会うと消耗し、一人時間で元気を充電するからです。
内向型は興味や関心が自分の内側に向きます。
だから一人で読書したりゲームしたり、自分の世界に没頭できる時間がなにより好きです。
ちなみに僕もゲームが大好きで、気が付いたら何時間もゲームしてたなんてことがザラです。
逆に、人と一緒にいる時間は内向型にとってエネルギーを消耗してしまいます。
ただ一つ誤解しないでほしいのですが、
人が嫌いなのではありません。
「一人が好き」「人に会うと疲れる」というと「人が嫌いなんだ」と思われがちです。
でも、友達や恋人など好きな人と一緒に過ごす時間はちゃんと楽しんでいます。
ただ「消耗する」だけなんです。
たとえば好きなスポーツをしても体力を消耗しますよね?それと同じです。
内向型は人付き合いによる疲れがピークに達すると、一人時間が必要になります。
ストレスがたまった時に「パーッといこう!」という考え方は内向型にはありません。
ただ一人でゆっくりした時間を過ごす。
これが内向型の回復方法であり、一番大好きな時間なんです。
思いつきよりもじっくり考えて動く
内向型は思いつきで動くことがありません。
見たり聞いたりした情報は一度自分の中に落とし込み、じっくり考えます。
だから周りから「反応が遅い」と思われがちです。
質問されても、そのまま黙ってることがあります。
相手から「え、なんか怒ってる?」と反応されることもありますが、怒っていません。
ただじっくり考えているだけです。
だから「即行動」「まず動いてから考える」ということができません。
一般的に行動が遅いのは欠点と思われがちですが、内向型にとっては欠点ではありません。
なぜなら内向型は動き出したらすごいからです。
たとえばある仕事をやるように指示された時、
それをやる意味、どうやってやるか、どんな方法が効率いいかなど、たくさんのことを考えます。
そして自分の頭の中で最適のやり方を見つけ出したら行動を開始します。
そうしたら内向型は早いです。
最速のスピードで結果を出します。頭の中でしっかり道筋ができてるので迷いません。
思いつきで動き出して、途中であれこれ迷ってしまうよりずっと早い。
最初は全然動いてなかったのに、いつのまにか成果を挙げて周りを驚かせることもあります。
内向型は静かにしている時でも実はいろんなことを考えています。
だから内向型の人と会話してて急に静かになった時は、あなたの話題を真剣に考えているのです。
決して怒ってないし、話はしっかり聞いてますので安心してください。
周りの音や空気に敏感
内向型は非常に敏感な気質です。
だから周りの音や空気の変化を敏感に感じ取ります。
物が落ちた時の「ガチャン!」という音、外を走る救急車のサイレン、
さらには冷蔵庫から出る「ウイィィィーン」という音にも驚いてしまいます。
さらに敏感なのは音に対してだけじゃありません。
気温の変化や場の雰囲気、人の機嫌などいわゆる「空気」にも敏感です。
特に人の機嫌は内向型にとって大きな影響があります。
たとえば職場にいる人が不機嫌だったらすごく気になり、仕事が手につきません。
さらには「何か気に障ること言ったかな…」と自分が原因なのかと考えたります。
こうやって敏感なゆえに疲れやすいことが多いですが、良いこともあります。
それは「ほんのささいなことでも大きな満足感を味わえる」ということです。
自分の大好きなものを食べた時。
綺麗な夕焼け空を見れた時。
1人時間でゆっくり好きな音楽を聴いている時。
こんなささいなことでも内向型の心は満たされ、じっくり幸せを感じます。
敏感な分、感動できるチャンスが多いということです。
お金をかけなくても、この敏感さでたくさんの感動を得る。
これも内向型のすばらしい特徴です。
目的のない雑談が苦手
内向型は雑談が苦手です。
目的のない、つまり結論が出ない話をすると疲れてしまうからです。
特に、テンションが高い人が話すきっかけとして繰り出してくる
「最近どう?」がたまらなく苦痛です。
「どう?」に対して何を答えればいいのかさっぱりわかりません。
自分の今の気分を言えばいいのか。
自分に起きた出来事を話せばいいのか。
最近の社会情勢に対する自分の意見を言えばいいのか。
そんなことを考え、フリーズしてしまいます。
漠然すぎる質問をされると非常に困ってしまいます。
「ああ、別に…」くらいの返答で終わってしまうでしょう。
このように、話の目的が見えない会話は激しく消耗するので避けたがります。
逆に、興味のある分野の話だと内向型はすごくおしゃべりになります。
たとえば僕はゲームが大好き(平成初期のファミコン世代)なので、
ゲームの話になると何時間でも話していられます。
内向型同士がマニアックな会話を始めるともはや止まりません。
一日中だって話していられるでしょう。
このように、話題に興味があるかないかで話す量が大きく変わるのが内向型です。
「結果を出せ」という言葉がなにより辛い
仕事でよく出てくる「結果を出せ」というフレーズ。
内向型はこれを言われると非常に辛い気持ちになります。
同じような言葉として「必ず目標達成するように」「絶対失敗しないでね」があります。
先の結果を約束させる言葉を浴びせられると、内向型は異常にプレッシャーを感じて思うように動けなくなります。
「結果を出せなかったらどうしよう…」
「失敗したら自分はダメ人間だ…」
そうやって失敗した時のことばかり考えてしまい、モヤモヤがずっと止まりません。
その結果、本当に失敗してしまうことがあります。
「結果を出せ」と言われたばかりに結果を出せなくなってしまう。これでは本末転倒。
もちろん結果を出すことや目標達成は大事です。
ただ、それをわざわざ伝えてこないでほしい。というのが内向型の本音です。
結果を出すように言われたら結果ばかりにフォーカスしてしまい、自分が今やってる作業に集中できなくなってしまいます。
大丈夫。内向型は責任感が強いから、与えられた仕事には一生懸命取り組みます。
そしてちゃんと結果を出します。
「なにか問題はないかな?」とか「困ったことあったら言ってね」みたいに
現状を気にかけてくれる声かけをしてもらえたらさらに頑張ります。
派手な幸せよりささやかな幸せを望む
内向型は日常のささやかなことに一番幸せを感じます。
だから派手な幸せには抵抗を感じます。
仕事で大出世して名誉ある地位についたりとか、
都会のタワーマンションに住んで毎日パーティー開くとか、
年収数千万になって数億円の豪邸を建てるとか、
そんなギラギラした世界にはあまり魅力を感じません。
それは内向型が「外からくる報酬」より「内にあるワクワク」を大事にするからです。
「出世」や「高年収」など外からくる報酬よりも、自分の中にある「楽しい」「やってみたい」という感情がモチベーションになります。
一日ゆっくり本を読んでいたい。
大好きなゲームに没頭したい。
そんなささやかな自分の願いを叶えてあげるだけで十分満足できます。
出世や高年収を望む人は、たとえ願いが叶っても満たされることはありません。
さらに多くの報酬が欲しくなり、いつまでも動き続けます。
でも内向型は自分の中に幸せを感じられるから、大きな報酬が得られなくても大丈夫なんです。
「足るを知る」という言葉がありますが、内向型はまさにそんな生き方をしています。
まとめ
内向型の感じ方や考え方を6つの特徴を挙げながらお伝えしました。
これらの特徴を踏まえていくと、内向型は
「ゆっくり穏やかな生き方をしたい」
という感じにまとめられると思います。
一人時間で元気を蓄え、じっくり考えて自分の行動を決める。
結果にフォーカスせずにまずは目の前のことをやっていく。
そして自分の楽しいにしたがって行動し、ささやかな幸せで満足感を得る。
そんなマイペースな内向型ですが、幸福度はすごく高いです。
焦ってあれこれ手を付けるのではなく、自分が楽しめることだけをじっくりやっていくことで豊かな人生を送っていけます。
自分自身が内向型という人はもちろん、家族や友達に内向型がいる人もこれらの特徴を知ることで内向型との接し方が分かっていきます。
内向型をよく知り、内向型とうまく付き合える人が1人でも多く増えますように。
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